「……うん。本来は、こんな感じに盾を作り出して攻撃から身を守る魔法なんだけど……」

そう言って、れいは魔法円を作り出す。この魔法円が盾になるみたい。

「それに、結界を組み合わせて強力にしてある。あ、そうだ……これから先、必要になってくるかもしれない攻撃魔法と防御魔法を教えるよ。前に、先生に教えてもらった精霊召喚魔法と合わせて使うと良い」

そう言って、れいは私たちに攻撃魔法と防御魔法の呪文を教えてくれた。

「じゃあ、僕は行くね」

れいは、それだけ言うと姿を消す。

「……れいって、呪文を唱えなくても魔法が使えるんだ……さっき、庚に手をかざした時に魔法をかけてたなんて……」

利希は、れいが立っていた場所を見つめながら呟いた。

「れいは、魔法の神様ですからね……とりあえず、庚を魔法学校まで運びましょうか」

私たちは同時に頷くと、同時に呪文を唱えて空を飛ぶ。そして、魔法学校を目指した。