ここで言葉を切って、庚、利希、閃、葵を見る。

「ですが、私はここにいたいのです。この者たちと、1日でも多く過ごしていたいのです!」

「……サナミ様。大丈夫です。ほのかは、僕が……いや、僕たちが守ります!」

庚は、お母様を真っ直ぐに見た。それを見たお母様は、微笑む。

「……分かりました。皆さん、ほのかをよろしくお願いします」

そう言って、お母様は姿を消した。お母様が姿を消した後、しばらく沈黙が続く。

「……とりあえず、今日は魔法祭!楽しもうよ!」

沈黙を破ったのは、葵だった。葵の言葉に、皆は同時に頷いて、歩き始める。

私は空を見上げて微笑んでから、皆の後を追いかけた。