からふる。~第6話~

午前3時にまた起きて終始警戒体制の中私はお風呂掃除と自分の入浴を済ませた。


ドライヤーで胸まで伸ばした長い髪の毛を乾かす。


私の髪の毛は赤茶みたいな色。


赤毛のアンみたいだと昔から評判でそれだけは自慢だったんだけど、最近はコシもツヤもない。


年齢と共に赤が抜けてきて茶に近付いている。


まだ16だっていうのに。


はぁ...。


いけない。


また溜め息ついちゃった。


溜め息をつくと幸せが逃げていくって三上さんが言ってたのに。


何やってるんだろ、私。


これからも頑張らなきゃなのに...。


電源を切り、櫛で丁寧にとかし、ポニーテールに結う。


パンパンと頬を叩き、鏡の前で笑顔を作ったあと私は浴室を後にした。