明らかに先ほどの説明だと、霊会に入ることが前提だと思われる。
霊会に入ったならおそらく普通の生活はできなくなる。
毎日のように悪霊と戦い、今までのような平凡な学生生活とは無縁になってしまうだろう。
「術師は一部例外を除き、霊会に入ることになっている。
霊会は集団となり悪霊との戦いを行いやすくする、という目的以外にも大きな役割を持っている」
「大きな役割…?」
「あぁ」
寒野が言葉を止めた。
軽く空を見上げる。
そこには何故か淋しげな表情があった。
「術師の力を持った者の、暴走を防ぐ役割だ……」
一瞬冷たい空気が流れた。
その空気を破り、寒野が言葉を続ける。
「過去にとある術師が妖怪と手を組み新世界の創造だとか、意味不明なことをいって、反乱を起こした。
それは辛うじて防がれたが、その術師には逃げられ今でも行方はわからない。
その術師は霊会に所属していなかった。
だから、その時の反省を生かして、術師の統率が決められた」
大分簡略化したな……
華鈴はそう感じたが、無理もないと思い直した。
寒野は裏切られたのだから………


