ENDLESS BATTLE―覚醒・霊会編―



そんな寒野と零次をスルーし、女性は両手をミリヤに向けた。

女性の髪が揺れ零力を感じる。


すると、ミリヤの足元が丸い円に複雑な模様が書かれた光が現れた。


「誕生の海、安らぎの緑、母なる大地、生命を見守る空―――癒し、清め、全てを静めよ……」


女性が詠唱し終わったとたん、ミリヤの体が輝き始めた。

驚きに目を丸くする零次。

何が起こっているかわからないうちに、光が消え、その場には、完全に傷が治った、ミリヤだけが残った。


「ありがとうございます。華鈴さん」

「これぐらい楽勝よ。
じゃ、次は君ね」


そういって、零次に手を向ける。


詠唱が始まると体の力が抜け、穏やかな光に包まれた。

みるみるうちに痛みが消えていく―――


「はい、終わり♪」


零次は思わず両手を見つめた。

小さな切り傷が消えている。


「ありがとう…ございます」


「良いの良いの。回復は守護師である私の十八番だもの」


これが守護師の力―――


封印師とは異なる回復の力。異なる役割。



「回復がすんだなら、そのまま…試験に移る」



「……!!?」