「……ぅっ……」
「……おい、その手のけろよ」
「のけなかったらなんだってんだよ?」
リュウヤ……気づいてくれてる…
ダイくん、お願い…
体が震えてきた…
「のけろって!」
「なんでだよ?あんたの彼女でもないのに、色々言う筋合いなくね?」
肩に置かれてる手に力が入る。
「……っ」
痛い。
こわい……。
体に力が入り、冷や汗がにじみ出る。
「おい、倉橋マリ」
リュウヤの方を見ると、近付いてくるのが見えた。
目の前まで来たかと思えば、「ごめん」と小さく謝りあたしの体を肩に担いだ。
「ひゃ?!?!?!」
