ヤンキーとあたしと嘔吐~君に贈る物語~

「それだからにぶにぶって言われるんだよ!」

「にぶにぶって言ってんのは、リサでしょ!?」


「確かに!」


確かに!じゃないよ、もー。


そんだけでにぶにぶって言われたかない!




「おーい!着替えが終わったら整列しとけよー!あと5分だからな!」

体育の先生の声が体育館に響く。




ん?その後ろに生徒指導の先生?





「ねぇリサ、なんで生徒指導の先生がいるの?」

「さあ?6組の担任だからじゃない?」




え、生徒指導が担任なの?!?!

こわ~





「あ、ミカーー!こっちこっち!!」



めちゃくちゃデカい声が響き渡り、声の主を振り返ると先程の女の子達。


その子たちの手を振る先には、女の子が体育館の入口にいた。




【可愛い】



見た時思った。