ヤンキーとあたしと嘔吐~君に贈る物語~

「落ち着いた?」

しゃがみ込むあたしの顔を覗き込んでくる。



「おぇ、誰のせいよ!!!!!」

「やっぱそうゆう事なんだ~へぇ~」






やだ、知られたくない。




「違う……喘息持ちなの」

「は?」

「残念だけど違うから!」

「…」

「…」

「…」

「…?」



なんでなにも喋らないの?


横にいるはずのリュウヤにチラリと視線を移す。

「…喘息じゃねぇな、お前」


え?
なんでそんな顔をするの?
真剣で少し悲しそう……?