ヤンキーとあたしと嘔吐~君に贈る物語~


「……ごめん。気をつけてな」

「うん……」

「じゃあな」


小さくなる背中見てたら目頭が熱くなる。





ホントにごめんね……あたしが普通だったら……良かったのに…





「なーに?あれ彼氏???」

バッと振り返ると、ヤツがいた。
リュウヤ……だったけ、あの目つきの悪いヤンキー。



「あらら、喧嘩しちゃった?」

「……関係ないでしょ」

泣き顔見られた最悪。
涙をゴシゴシを拭き取る。



「まあ、そこは関係ないんだけどさぁ。君が昼吐いたゲロゲロッピが服についちゃって困ってんだよ」


げっホントだ。
結構付いてる。


「クリーニング代出せばいいんでしょ?」


財布をだそうとしたが、手を掴まれ制御された。