中学3年生

涼しい夏の夜。
『早く帰らないともう暗いや』

部活の片付けが終わって、急いで帰っていたとき。



『こんばんは~』



後ろから声をかけられた。

振り向くとガラの悪い若めの男の人がいた。
顔はよく見えないが、1人は細身で1人は喋り方的に外国人ぽかった。

なにこれ、逃げた方がいいよね?
とっさに走ろうとしたけど、怖くて足がすくんで動かないまま腕を掴まれた。


『や…だ!…離してください!!』

『うるせえ、ぶっ殺すぞ!!!』

『ひ…ぅぐっ』
体を引き寄せられ口を塞がれる。


『へぇ…制服がすぐそこの学校の子だネ』


『この前、ヤった子と同じくらいか~処女か?』

『処女か…ちょっとめんどくさいですけど、まあこの前よりかは当たりかナ?』




うぅ、誰か…こわい…助けて…


『んんん!!!んんんんんんーーー!!!』

『うるせぇっつってんだろ?!?!?!』


1人の声と共にお腹に痛みが走り、何かが喉の奥から込み上げてきた。