「鍵もってるけど、部室入る?」

「あ、うん」


気まづい…



部室に入り、ユウキが座ったとこより少し離れて座った。

にしてもお腹空いた、お弁当食べよう。



「……倉橋、それ何弁?」

倉橋……前はマリって呼んでくれてたのにな。



「昼食べなかったから今食べようと思って……」

「昼食べなかった?!なんで?」

「……色々とね」


ふーんと言いながらユウキはスマホをいじり始める。


あまり深く聞かれたくない。


あ、そういえば唐揚げもあったんだ。



「おま、それ!食堂の唐揚げ?!」

みんな分かるもんだな……
茶色い紙袋を持っただけで反応するなんて。


「そ、そうだけど……」

「どうやって手に入れたんだよ!!」

「クラスの男子に貰ったのー」

「クラスの男子がなんで倉橋に?」

「わかんないけど、いらないからって」

「それって……」