押し倒した男があたしの腕をつかみながら笑っていた。


「な…なにがおかしいの!」




「お、俺ら煙草なんて……一言も言ってねえけど?」



え…………


あ……うそ

あたしのバカ!!


自分が見たって言ってるようなものじゃん……



「あはははは!!!ひいー腹いてぇぇ」

「フッ……馬鹿だな」

「面白すぎ!なんかもう色々考えてたことどうでも良くなってきた……腹いてぇ……」





な、なんだ……なんかこれはこれで怖いんだけど……




「俺らの見間違えかもしれないから、もしもの時のために煙草なんて言わなかったのにさ……くっくっくっ」


「う、うるさい!そんな笑うことでもないでしょ!」



なんかもう怖さよりも腹が立ってきた!!!