ヤンキーとあたしと嘔吐~君に贈る物語~


「ひえ?!」



ドアを見るとリュウヤが立っていた。



「ち、ちが……ちょっとタバコ臭いと思って!」


「……そんなに臭い?」




近づいて座る。



「結構するよ」


「そっか……」



「ほら」

何かを投げてきた。




「りんごジュース……」



「お前りんごジュースがいいってこの前言っただろ?」


「え?」
そんなこと言ったけ?



「保健室で炭酸あげたとき、覚えてねぇのか?」




「あ、言ったわ」



そんなこと覚えててくれたんだ……


ただの言い訳だったのに。



「ほら飯食えよ、昼休み終わるぞ」


ほんとだ!あと30分!




「…お前いま気持ち悪くねぇの?」