「妻に言ったから。これからは、もっと結花里と一緒にいられるよ。」
 
「私も。いつでも翼君に会えるから。」

私は仕事をしていないと、翼に告げたから。

火曜日は昼間から会える。
 
翼との恋は、納得して始めたつもりだったけれど。

やっぱり辛い思いも多くて。

翼が奥さんに話したことで、一歩前に進んだから。

私は嬉し涙を止められない。
 
「結花里、辛かったね。ごめんね。」

そう言う翼に、首を振りながら、私は静かに涙を流し続けた。