「結花里、ごめんね。もう少し待てる?」

翼は、すまなそうに聞く。私は頷いて
 
「大丈夫。翼君の気持ち、話してくれただけでも嬉しいよ。」

私は翼の胸に顔を付ける。
 
「アパートの更新までには、引っ越してほしいって言ってあるから。1月いっぱいで、契約切れるんだ。」

翼はそう言って、私の頭を撫でる。