「結花里。ちょっとおいで。」

私が父に呼ばれたのは、一月の半ば。

翼と部屋探しを始めて、何か所か目星をつけていた時。
 
「なあに、パパ。」

いつも私が帰る頃には、寝室に引き上げている父。

私は少し警戒して父の前に座る。