「ったく。教室戻るぞ」

「何も叩かなくても良いじゃん。
パンツのないやつも見たことあるくせに」


「夏恵!」


夏恵は笑いながら教室に戻って行った。


オレが教室に入ると、何故か先程の明るい表情は消えて、朝と同じ顔で外を見ていた。


何を考えているかなんてその横顔からは分からなかった。