プリンセスストロベリーの憂鬱

「智和くん?」


あの時と同じ呼ばれ方をされるのは照れ臭かったが、頷いてやると、夏恵はオレに抱き着いて来た。


いや胸にタックルをかましたというのが正しいかもしれない。


「智和くん、懐かしい。

すっごいイケメン教師になって」


さっきまでの無愛想な表情は一変してまるで猫のように懐いてくる。


「お前なぁ。まぁ良い、その顔と手はどうしたんだ?」


夏恵の表情が曇る。