プリンセスストロベリーの憂鬱

手慣れている。


上履きが隠されている場所も汚されていることも予見していたかのような夏恵の行動に何も言えなくなる。

さらに次の日は、顔には絆創膏、手には包帯を巻いてきた。

もう担任とかではなく、血縁として何をしているのかと言いたくなり、


「鷹司、ホームルームが終わったら話しがある。生徒指導室に来い」

「はい」


夏恵は大人しくついて来た。


「その顔と手、どうした?」


「家庭の事情です」


虐待。

だがあの従姉がそんなことをするはずがない。