プリンセスストロベリーの憂鬱

その仕種が子猫のように可愛らしく

「智和は痛くない?」

上目遣いで自分を労ってくれるいじらしいさ

これを愛しいと言わないで何というのだろう?

「夏恵」

そっと名前を呼んだ。

「なぁに?」

自分を疑いのない眼差しで見ている夏恵の頭からそっと手を外し頬に添えて、輪郭をなぞる。

「夏恵、好きだ」

心に宿る思いを言葉にすればこれしか思いつかなかった。

顔を近づけても夏恵は逃げることはなく、

右手を掴んだままのオレの手をそっと外すと、手を重ね絡めて来た。