プリンセスストロベリーの憂鬱

「見やすいから?」

首を傾げながら答えるが夏恵は下りようとはしなかった。

「髪をちゃんと乾かせ」

夏恵の肩にかかったタオルを頭に乗せて少し乱暴だと思ったが髪を拭いた。

「痛いよ〜、もっと優しく拭いてよ」

「文句を言うな」

拭けば拭くほど、苺のシャンプーの匂いが漂う。

「うちのおばあちゃん若いね〜。女優より若く見える」

夏恵はおばあちゃんの顔久しぶりに見たと、少し寂しげに呟いた。