プリンセスストロベリーの憂鬱

オレのTシャツを着ると袖が七分丈になってしまっていてなんか可愛い。


「あれー智和くん、この苺は?」


冷蔵庫をみた夏恵が目ざとく苺を見つけた。


「あぁ?帰ってきたらぶら下がってた」

「うちに?なんで?誰から?」

「知らん。食うなよ。間違えかもしれないから」

「えー間違えようないじゃん。隣誰も住んでないんだから」


夏恵はパックを手に取ると匂いを嗅ぎだした。


「良い匂い。あまおうの最高級品。今が食べ頃だよ」

「取りに来るかもしれないからダメだ」

「うちのおじいちゃんかおばあちゃんかもよ。うちで取引してる農家さんの苺だよ」