プリンセスストロベリーの憂鬱

家事の手際は相変わらず良い。

いつの間にかアイロンが家に常備されて、夏恵がワイシャツにアイロンをかけてくれる。


いつ嫁に行ってもおかしくない娘だ。


だが、男の前で下着当然の格好で家をうろうろするのはいただけない。


「夏恵、なんか着ろ」

「キャミ着てるじゃない」

「あんなもん下着と同じだ」

「アイロンかけるとあっつくなるの」

「誰か来たらどうすんだ。ちゃんとしなさい」

「はいはい。智和くんの借りるから」

「何でも良いから着てくれ」