プリンセスストロベリーの憂鬱

夏恵がいる形跡がいたる所にあって、一人でいると部屋が広く感じる。

いつの間にか夏恵がいることが当たり前になっていたんだな。


夏恵が帰りを待ちながら仕事をしていても、集中できない。

時計は9時を過ぎると心配になってくる。


「遅ぇ!」


迎えに行こうと携帯と鍵と財布を持って玄関に向かう。


ドアに手をかけて開けると

「きゃっ!びっくりした」


夏恵がいた。


「智和くんどうしたの?」