プリンセスストロベリーの憂鬱

不思議なことに、仕事から帰るとドアノブに苺のパックがぶら下がっていた。


一体誰が、置いて行ったのだろうか?

美咲さんならオレのケータイに連絡をくれるはずだ。

夏恵のバイト先の二人でもないだろう。


普通なら横を疑うところだが、隣に人は住んでいない。

確実にオレの家に置いて行ったと言うことになる。


「なんか気味悪いな」


だが放置するわけにもいかず中に持って入った。