ま、顔面偏差値高い4人組といっても高いのはあたし以外の3人だと思う。

相原花恋(アイハラカレン)は学年1の美少女。整った顔に抜群のスタイル。きっとうちの街で彼女のことを知らないJKはいないと思う。そんくらい有名な美少女だ。

上条遥架(カミジョウハルカ)はサバサバしている少女だ。足が速く、陸上部のエースで部長を務めている。切りっぱなしボブが似合う明るい女の子で皆から人気がある。

雪村心結(ユキムラミユ)は癒し少女。編み込みツインテールのふわふわしている女の子。努力家で男子から花恋の次に人気があるんじゃないかな。

その可愛らしい女の子に囲まれて学校生活を送っているのがあたし、如月琴音。

ぱっちりとした目と白い肌はたしかに自慢の種にはなるけどホントにあたしにはそれしかない。スタイルは普通だし顔の大きさだって普通。性格も普通。

だからこの3人の中にいるとたまぁに劣等感を感じちゃうんだよね。ま、でも毎日たのしいよ!!!

「ほら琴音〜!!早くお昼食べよ!!!」

花恋があたしを呼んだ。そーじゃん、あたし昼呼び出しくらったから早く食べなきゃじゃん!!!

花恋の元へ行ったけど後の2人が見えない。

「あれ??心結と遥架は??」

「遥架は購買にパン買い行ったよ。心結もかな??」