誰かがピアノを弾いている。
あ、この曲知ってる。
ショパンのノクターンの第20番だ。
この物悲しい曲があたしは大好きだった。
これを弾いているのは
お母さん……??
「らぎ…如月!如月琴音!!」
「うわ!」
ビクッとして目をパシパシさせる
ハッとして隣を見ると先生が怖い顔をして立っていた。
「えーっと…??」
「えーっとじゃない!教科書の35ページを読みなさいと言ってるのよ!!」
あ、どうやら当てられていたらしい。
でも授業開始からずっと夢の中だったあたしは教科書すら出していなくて、結局答えられなかった。
あーあ。英語は得意科目だから頑張ってたのになぁ。
そんなことをぼーっと考えていると、肩をつんつんとつつかれた。
後ろを振り向くと花恋(カレン)がニヤニヤしながらこっちを見ていた。
「珍しいじゃん、好きな教科で居眠りなんて。また昔の思い出にでも浸ってたの??」
花恋はほったらかしておくとすぐ想像の世界に飛んでいくあたしをいつもからかってくる。
「うるさいなぁ、そうですけど何か??」
「ほんっと琴音は夢見る女の子だねぇ」
黙ってて!そう言おうとしたけど視線を感じて横を見たら
「如月さん??お昼休み職員室に来てちょうだいね??」
って満面の笑みの先生に言われてしまった。
圧がスゴイよ、スゴすぎるよ先生…
そんな先生の圧に負けたあたしは大人しく「はい…」
と返事をした
せっかくの昼休みが…今は4限でこれが終わったらお昼休み!ってさっき思ってたのに…
そのまま集中できずに授業は終わってしまった。
「じゃ、如月さん。お昼食べたらすぐに来てちょうだいね」
それだけ言って先生はパッパと片付けをして教室を後にした。
「ふふ、琴音は英語での呼び出し初めてだね」
いつの間にかあたしの机のところに来ていた遥架(ハルカ)がクスクス笑いながら言った。
それに続いて心結(ミユ)が心配そうに
「私もついていこうか??」
と声を掛けてくれる。
「もー花恋も遥架もうるさい!心結の優しさのひとかけらもない!!」
あたしたち4人はシャボン玉が弾けるように笑った。
花恋、遥架、心結、琴音。
あたしたち4人は高校に入って同クラになった仲良しメンバー。
よく周りの人に幼なじみなの??とか言われるくらい仲良しだ。
あたしたちは校内でも有名な4人組らしい。
『顔面偏差値が高い4人組』って言われてるんだって。
あ、この曲知ってる。
ショパンのノクターンの第20番だ。
この物悲しい曲があたしは大好きだった。
これを弾いているのは
お母さん……??
「らぎ…如月!如月琴音!!」
「うわ!」
ビクッとして目をパシパシさせる
ハッとして隣を見ると先生が怖い顔をして立っていた。
「えーっと…??」
「えーっとじゃない!教科書の35ページを読みなさいと言ってるのよ!!」
あ、どうやら当てられていたらしい。
でも授業開始からずっと夢の中だったあたしは教科書すら出していなくて、結局答えられなかった。
あーあ。英語は得意科目だから頑張ってたのになぁ。
そんなことをぼーっと考えていると、肩をつんつんとつつかれた。
後ろを振り向くと花恋(カレン)がニヤニヤしながらこっちを見ていた。
「珍しいじゃん、好きな教科で居眠りなんて。また昔の思い出にでも浸ってたの??」
花恋はほったらかしておくとすぐ想像の世界に飛んでいくあたしをいつもからかってくる。
「うるさいなぁ、そうですけど何か??」
「ほんっと琴音は夢見る女の子だねぇ」
黙ってて!そう言おうとしたけど視線を感じて横を見たら
「如月さん??お昼休み職員室に来てちょうだいね??」
って満面の笑みの先生に言われてしまった。
圧がスゴイよ、スゴすぎるよ先生…
そんな先生の圧に負けたあたしは大人しく「はい…」
と返事をした
せっかくの昼休みが…今は4限でこれが終わったらお昼休み!ってさっき思ってたのに…
そのまま集中できずに授業は終わってしまった。
「じゃ、如月さん。お昼食べたらすぐに来てちょうだいね」
それだけ言って先生はパッパと片付けをして教室を後にした。
「ふふ、琴音は英語での呼び出し初めてだね」
いつの間にかあたしの机のところに来ていた遥架(ハルカ)がクスクス笑いながら言った。
それに続いて心結(ミユ)が心配そうに
「私もついていこうか??」
と声を掛けてくれる。
「もー花恋も遥架もうるさい!心結の優しさのひとかけらもない!!」
あたしたち4人はシャボン玉が弾けるように笑った。
花恋、遥架、心結、琴音。
あたしたち4人は高校に入って同クラになった仲良しメンバー。
よく周りの人に幼なじみなの??とか言われるくらい仲良しだ。
あたしたちは校内でも有名な4人組らしい。
『顔面偏差値が高い4人組』って言われてるんだって。
