「はい」
空気が彼女の小さな声で、わずかに動いた。
俺のお願いを和奏さんは素直に聞き入れてくれた。
腕を緩めて、彼女を解放した。
「ほんとにいいんですね?取り消し受け付けませんよ」
静かにもう一度頷く。
「こんな真剣に言われたら、もうはぐらかせないよ」
「和奏さん」
俺はかがんで、彼女に目線を合わせた。
揺れた瞳を見つめる。
「そんな不安そうなカオしないでください。すぐに答え出せとか言いませんから。ちゃんと待ちます」
「え?あ、うん。・・・ありがとう」
俺に心配されたことが恥ずかしかったのか、小声でお礼を言った彼女の顔はみるみる赤く染まっていく。
「和奏さん、可愛い」
思わず心の声が漏れてしまった。
そんな俺の声を聞いて、和奏さんは小さく講義の声を上げた。
「倉科くんのばか」
俺は、抱きしめたい衝動を抑えるので、精一杯だった。
空気が彼女の小さな声で、わずかに動いた。
俺のお願いを和奏さんは素直に聞き入れてくれた。
腕を緩めて、彼女を解放した。
「ほんとにいいんですね?取り消し受け付けませんよ」
静かにもう一度頷く。
「こんな真剣に言われたら、もうはぐらかせないよ」
「和奏さん」
俺はかがんで、彼女に目線を合わせた。
揺れた瞳を見つめる。
「そんな不安そうなカオしないでください。すぐに答え出せとか言いませんから。ちゃんと待ちます」
「え?あ、うん。・・・ありがとう」
俺に心配されたことが恥ずかしかったのか、小声でお礼を言った彼女の顔はみるみる赤く染まっていく。
「和奏さん、可愛い」
思わず心の声が漏れてしまった。
そんな俺の声を聞いて、和奏さんは小さく講義の声を上げた。
「倉科くんのばか」
俺は、抱きしめたい衝動を抑えるので、精一杯だった。
