とここまで出かかったけど、修二とハルが二人揃ってにやけてる。
こんなときは、聞かない方がマシなときだ。

俺は言葉を飲み込んで続けた。

「どうして不倫してるのかとか?考えてても答えは出てこないからさ、もう考えるのはやめようと思う。どんな理由があったって、気持ちが変わるもんでもないしさ」

「いいんじゃない。な、ハル?」

「うん、どっちかっていうと、『思い立ったら吉日』かもしれないしね」

まだ最後まで言ってないのに、二人にはお見通しだった。

明日俺が和奏さんに告白しようと思ってること。

「前にも言ったけどさ」

俺の顔を見て、修二が言う。

「こんな可愛いイケメンに告白されて、断るとか考えられないなぁ、俺」

「それは人それぞれでしょ。みんながみんな修二だったら、それはそれで嫌だし」

ハルが冷静に、サラッと返す。
嫌って言葉も嫌に感じないから不思議だ。

「本人目の前にして、『嫌だし』とか言えるのおまえくらいだからな笑」

呆れて笑いながら、修二が、ツッこむ。

俺は充電満タンで二人を見ていた。

ありがとう。
修二、ハル(^^)