「事後報告の方が?気ぃ使わなくていい?ふーん、そう出るか」

雲行きがあやしくなってきた。
俺は雲の行き先を変えるべく、慌てて遮った。

「だ、だから!俺には二人がいるから、何があっても大丈夫ってわかったっていうかっ」

「修二、わかりきったことをいちいちからかいながら確認するのはやめろ」

デザートを用意していたハルが、お盆片手に割り込んだ。

「ハル・・・」

「だって、颯多の口から聞きたいじゃん。俺らくらいはさ」

確かに。修二が気にするのはわかる。
俺が修二の立場だったら、きっと気になる。

でも、こっぱずかしいんだよ!!

「颯多、あのお節介悪魔は諦めが悪いから、折れて」

「えー、修二を止められるのはハルしかいないのに」

「ほら、ハルの自信作を、楽しみながら聞かせてよ」

修二は、聞く気満々!
ハルは苦笑い。

俺は諦めて、口を開いた。