さっきのサラダのドレッシングの美味しかった記憶も手伝って、肉じゃがが輝いて見える。

まあ、修二の料理はどれも美味いけどね。

「いただきます!」

笑顔で頷いて、俺の様子を眺める。

気になって食べられないじゃん。

「じゃがいもホクホクだし、味付けもいい感じ!サラダのドレッシングやっぱすごい美味!!」

「よかったな、修二。颯多ベタ褒め」

ハルも料理を、食べながら、ニコニコしている。

なんかいいなあ。こうゆうの。

恋人同士じゃないけど、これはこれで。
俺の至福のときだ。

って今夜は俺がホストのはずだったのに!
またしても、世話になっちゃったよ。

結局こうなる(笑)

でも二人が笑顔なのを見ると、これはこれでやはりありかと思ってしまう。

ハルがキッチンに立つ。
デザートを用意してくれてるらしい。

そう、ここは老舗和菓子屋のカフェなのだ。
期待が高まってしまう。

残りを平らげようと箸を進める。

修二は終始笑顔で俺を見ている。

「そんな見られると、食べにくいんだけど?」

「いいじゃん、気にすんなよ。颯多の食べっぷり素直な気持ちが伝わってくるから、見てて嬉しいんだ」

そ、そう。

「旨いんだから、しょうがないじゃん」

「そう、そうゆうところがたまらなく好きなんだ」

「あ、そう」

変に反応を返すと調子にのるので、あえて素っ気なく流した。