俺が思った瞬間、修二の顔がにやけた。

「よかった!コレ新作だから、ちょっと不安だったんだ」

「俺まだ何も言ってないけど」

なぜか否定気味に言ってしまった。

「わかるよ。だって顔に書いてあるし」

修二が俺の顔を指差す。

「うんうん、ほんとに颯多はわかりやすいもんな」

ハルまで、にやけて頷いてる。

そんなに俺ってわかりやすいの?

「顔がぱああっと明るくなったよ」

修二が嬉しそうに表現する。

そんな漫画の効果音みたいなことに?!

ウソ?自覚症状ゼロなんですけど。

自分のポーカーフェイス能力があまりにも低いことに落ち込んだ。


椅子に座って大人しく待っていると、いい匂いがしてきた。

「ハル〜、皿ある?少し深めのやつ」

「今出すから待ってろ。えーと・・・」

どうやら修二のスペシャルディナーが出来上がったらしい。

楽しみだな!

防御力ゼロの俺はまたしても、カオに出ていたらしい。

二人が超絶笑顔で、料理を運んできた。