「修二まさか仕事?うそ?!」

「うん、ごめん。どうしても今日じゃないと都合がつかないとかで」

え?まじ?てか今日仕事なのに俺は付き合わせたの?

「なんで言わないんだよ!だったら俺だってあんな・・・!」

しかも送らせるとか。

「だから、気づかれないように、送ったら帰ろうと思ったんだけど」

何?もしかして俺がなんか言ったの?

嫌な予感がして、心の中で問いかけた。

俺が先を待っていると、修二は嬉しそうに照れた。

「『修二も寝て?疲れただろ』って、俺を気遣って、眠っちゃったんだよ、颯多。気遣いを無にして悪いと思ったけどさ、おまえがすっかり眠りについたら、帰ろうと思ってたんだ。でも俺もうとうと眠っちゃってさ」

あ〜〜〜!もうほんとに俺ってやつは!

酔っ払いにつき、一切覚えてないし!

「それでも断れよ!何時から?準備とかは?帰らなくてほんとに大丈夫なの?」

ほんとに優しいんだからこいつは!

「大丈夫だよ。そんなに心配しなくても」

今度は楽しそうに笑い始める。

「あ、ワイシャツ!俺の着てく?サイズ・・・」

「落ち着けって、さっきコンビニで買ってきたから、大丈夫」

あ、そう。

あ、と修二が思い出したように言う。

「何?どしたの?」