そう思って聞いていたが、どうやら予想は外れた。

「でもわたしの大切な人には、わたしより大切な人ができて、わたしの前から消えてしまった」

それはきっと、咲葉さんのことだと思った。

俺が考えていた同期の友だちじゃなかったようだ。

和奏さんと咲葉さんは、俺と修二とハルみたいな関係だったのかもしれない。


「オアシスも失って、もう辞めようかなと思ってる時だった、見てられなかったのかな。彼がよく気にかけてくれるようになつて」

それが部長なのか。