俺と目が合うと、和奏さんは頷いた。

「わかりました。だから、手離してください」

ふっと和奏さんの体温が消えた。

あのまま掴まれてたら、暑くも無いのに、熱があるみたいに熱くなってたかもしれない。

居住まいを正して、再び彼女と向き合った。