「あ、ごめん、ありがとう、修二。助かるよ」

ハルのお礼に笑顔を返す。

「ずるい修二!俺だって手伝うくらいできたのに」

俺が八つ当たりしても、どこ吹く風だ。

「え〜!気づかなかった〜!大事な話かと思って声かけなかったんだよ」

わーざとらしーけど、そうゆうことにしておきますか。

「まあ、いーけどね」

そっぽを向いて返すと、回り込んできて

「ごめんな」

微塵も悪いと思っていないような爽やかさ200%のスマイルで応戦された。

「わかったから!ほら行くよ」

まともに見れなくて、早口になった。

「じゃね、ハル。ありがとう」

「ありがとな〜」

程よく酔った修二の声が重なった。

「ん、またいつでもどうぞ(^^)」

ハルも手を振る。

ハルの店を後にして、夜明けの通りを修二と駅に向かって歩き出した。