俊樹は ニコニコしながら 私の頭を 撫で続ける。


「いじわる。」

何だか 胸がいっぱいになって 涙汲んでしまう。



「悠香。可愛いな。」

俊樹の声が 頭の上で 響いて。




「好き。。。」



私から先に 告げてしまう。



俊樹は 急に 立ち止まり 私を 抱きしめた。


人影のない 住宅街。

まだ 昼間の熱気が 残る アスファルト。


私達は 立ち止まり 抱き合う。

離れて難くて。



やっと 気持ちを 伝えて合えたから。




東京の 夏の夜も 甘くて 熱い。