「悠香、好きなんでしょう? それなら 自分から アプローチしないと。俊樹が どう思うかなんて その次の段階じゃない。」 確かに 礼奈の言う通り。 でも、もし俊樹に はねつけられたら。 同じ職場に いられない。 「悠香 考え過ぎだよ。確かに あの夜の私達は 軽かった。でも、いつもじゃないでしょう。もしかしたら むこうだって 同じかもしれないよ。」 礼奈の言葉に 私は ハッとする。 私が あの夜を気にして 躊躇しているように 俊樹も あの夜の自分を 気にしていたら?