車の後部座席、俊樹は私の肩を抱く。 自然と 俊樹の胸にもたれる私。 私の髪を 俊樹の指が 絡める。 「後ろで イチャつくなよ。」 ルームミラーを覗いて 務が言う。 さんざん礼奈を 止めていたくせに。 私は すっかり俊樹に 心を許していた。