「暗くなる頃、迎えにいくよ。」

務に言われて

「いいわよ。歩いて来るから。」

と、礼奈は答える。



部屋を教えない代わりに 花火を承諾した結果になって。


「もう、礼奈。」

と私は 笑ってしまう。



「そこの林、真っ暗になるよ。

じゃ、入り口で 待ち合わせしようか。」



務も、私達が 部屋を教えたくないことを 察してくれた。


「いいよ。何時ごろ?」

積極的な礼奈に 私は苦笑する。


「7時頃は?コテージの門の前で。」



務と礼奈の会話に 俊樹と私が頷く。

「じゃ、後でね。」

と言って 私達は 歩き出した。