「俺 そのうち 悠香の実家にも 挨拶に 行くから。」
私の実家は 福井県。
交通費が かかるから 滅多に 帰らないけれど。
俊樹のことを 話したら 両親は 驚くだろう。
「そうなの?」
私は 驚いて 俊樹を見る。
俊樹の ご両親の前なのに。
「ちゃんと 2人で相談してよ。ハルちゃん いいの?」
今度は お義母さんが クスクス笑って 私に聞く。
「はい。いいんですけど。突然で。ちょっと びっくりしちゃって。」
いつの間にか ” ハルちゃん ” と呼ばれるくらい
私は 俊樹のご両親に 馴染んでいた。
本当に 結婚なんて。
俊樹は 一言も 言ってなかったから。
ご両親の前じゃなかったら
俊樹に 抱き付きたいくらい 嬉しかった。



