会社では 素気ない態度に 戻るけれど。
俊樹は 必ず 週末は 私の部屋で 過ごす。
付き合うようになって 1ヵ月。
「ねえ。悠香。ベッド 買い換えようよ。」
私の肩を抱き寄せて 俊樹は 言う。
部屋では いつも 私に 触れている 甘々な俊樹。
「いいよ。このベッド もう古いし 狭いもんね。」
部屋も広くなったから。
「明日 買いに行こう。ついでに このベッド リサイクルに出そうね。」
笑顔で言う俊樹。
『 どんなベッドがいいかな 』なんて タブレットを開いて。
「ねえ。これ、どうやって運ぶの?」
不安に思って 私が聞くと
「明日、俺んちから 車持ってくるよ。」
実家暮らしの 俊樹。
どさくさに紛れて 私も 俊樹の実家まで
一緒に 行くことになってしまう。