夏休み明けで 俊樹の仕事は 本当に 忙しくて。

あれ以来 私達は ゆっくり会えなかった。


ラインと 電話で話すだけの日々。


俊樹は 通勤経路を 私に合わせて 京急に変えた。

私達は 毎朝 同じ電車で 品川まで行く。

駅を出ると 別々に 会社まで歩いた。


たったそれだけでも 私は 幸せだった。

俊樹も 私を求めていると思うことは 私を満たした。