そのまま 軽く唇を合わせて
「俊樹 ヤキモチ妬いてくれてる?」
私は 甘く 俊樹を見つめる。
「俺、どうしたのかな。ヤキモチ妬いたことなんてないのに。悠香のせいだからな。」
“メッ”という顔で 私を睨む俊樹。
「私、俊樹に いっぱいヤキモチ妬かれたい。もっと束縛されたい。いつも側にいて ずっと離れるなって 言われたい。」
今まで 誰にも こんな風に思ったことはない。
私は 戸惑いながら 俊樹に言う。
「俺から 離れるな。俺以外の奴と 話すな。俺以外の奴に 笑顔見せるな。」
俊樹は そう言って 恥ずかしそうに 笑った。
「俺の方が どうかしているよ。」



