2つのお皿に チャーハンを 盛り付けていると スマホが鳴る。


「悠香 何号室?」

昨日は マンションの前で 別れたから。

「302号室。下 開けるね。」


オートロックを 外して。

タイミングを 計って。


少し ドアを開けて 廊下を覗くと

俊樹が 歩いていた。



私に 気づいた俊樹は 笑顔で 手を上げる。


「俊樹 お疲れ様。」


私は 玄関で 俊樹の頬に キスをした。