「シリウスとどんな未来を作りたい？」

アイヴィーの質問に、エヴァは少し考えてから口を開く。

「こんな私が言ってしまっていいのかわかりませんが……」

エヴァの頭の中に浮かぶのは、教会で結婚式を挙げるカップルの様子だった。華やかな空気に包まれ、互いに幸せな未来を誓う大切な儀式だとシリウスに教えてもらった。

「いつか、恋人ではなく家族になれたらいいなと……」

素敵、とアイヴィーたちは口々に言う。エヴァは思わず笑ってしまった。恥ずかしいのに笑った顔は戻らない。そうしているうちに紅茶などが運ばれてきた。

「じゃあ、次は彼氏にしてほしいことを言ってみて！」

アイヴィーに言われ、想像したエヴァは顔を赤くする。その後も女子会は盛り上がった。



こっそり恋人や気になる女性の後をつけてきたシリウスたちは、離れたテーブルで会話を聞き、顔を真っ赤にしていたのは秘密の話である。