アイヴィーがそう言うと、「イエ〜イ!」とカレンが拍手をする。かぐやは「恥ずかしいですよ〜……」と頰を赤く染めた。

「恋バナとは何ですか?」

エヴァが首を傾げると、カレンが「恋の話をするのよ。どんな風に彼を好きになったとか」と説明した。

「そうね〜……。じゃあ、例として私から話そうかな」

アイヴィーが左手で胸元を触れながら言った。その薬指にはダイヤの指輪がはめられている。

「アイヴィーさんはもうすぐケイリーさんと結婚するんでしたよね」

かぐやがそう言い、アイヴィーは幸せそうに頰を赤く染める。カレンが「二人の出会いは?二人はどうして付き合い始めたの?プロポーズはどんな感じ?」と一気に質問した。

「出会いはね、ケイリーが劇団に入団した時。初めは可愛い俳優さんが来たなって思ってたんだけど、歌の練習に付き合ってもらううちに好きになったの。そして、私からもうアプローチをしてお付き合いが始まったんだ。プロポーズはケイリーが純愛の歌を作ってくれて、その時に……」