シリウスはエヴァを横抱きにし、シャーロックが行っている小さな探偵事務所のソファに寝かせた。エヴァは苦しげな表情をしている。

シリウスはシャーロックと話すこともなく、エヴァの手を握っていた。エヴァに何があったのかはわからない。しかし、心配でたまらないのだ。

一時間ほど経ち、エヴァの目がゆっくりと開かれる。シリウスはホッとし、「エヴァ!気が付いたんだね」と笑った。

「ダメ!私に触れないで!!」

無表情だったエヴァの顔は一瞬にして怯えたものに変わる。そして、シリウスの手は振り払われた。

「エヴァ?」

戸惑い、それと同時に傷つくシリウスだったが、コーヒーを飲んでいたシャーロックは立ち上がり、エヴァを見つめる。

「エヴァ、俺が誰かわかるか?」

エヴァは一瞬驚いた顔を見せた後、ゆっくりと頷く。シリウスはエヴァが記憶を取り戻したのだと気付いた。

「シャーロック、あなたはどうやってエデンから逃げられたの?今まで何をしていたの?」

「その前に、この人に全部話してあげろ。お前のことを全部」