不安が消え、二人はまた歩き出そうと体を離す。エヴァの体温が消えてしまったことに、シリウスは少し寂しさを感じた。しかし、エヴァからは寂しさなどは感じられない。
「行こうか」
「はい」
シリウスがエヴァに声をかけた刹那、「エヴァ!?」と後ろから声が聞こえた。振り向くと、百八十センチほどの長身でスラリとした体型の華やかな顔立ちの男性がいた。緑の目はまっすぐにエヴァを見つめている。
「えっと、あなたはーーー」
エヴァが首を傾げ、シリウスは慌てて「彼女は記憶喪失なんです」と告げる。華やかな顔立ちのこの男性とエヴァが知り合いかもしれないことに、シリウスは少しモヤモヤしてしまった。
エヴァを連れてシリウスは立ち去ろうとしたが、男性が「そうか。変装をしているから……」と自身の髪に触れる。そして、茶髪のウィッグを外した。黒い髪があらわになる。
「俺の名前はシャーロック。エデンでの名前はウーヌスだった」
「行こうか」
「はい」
シリウスがエヴァに声をかけた刹那、「エヴァ!?」と後ろから声が聞こえた。振り向くと、百八十センチほどの長身でスラリとした体型の華やかな顔立ちの男性がいた。緑の目はまっすぐにエヴァを見つめている。
「えっと、あなたはーーー」
エヴァが首を傾げ、シリウスは慌てて「彼女は記憶喪失なんです」と告げる。華やかな顔立ちのこの男性とエヴァが知り合いかもしれないことに、シリウスは少しモヤモヤしてしまった。
エヴァを連れてシリウスは立ち去ろうとしたが、男性が「そうか。変装をしているから……」と自身の髪に触れる。そして、茶髪のウィッグを外した。黒い髪があらわになる。
「俺の名前はシャーロック。エデンでの名前はウーヌスだった」


