「わあ……!」

骨董品の置かれたその内装に、シリウスは言葉を失った。価値のある壺などがたくさん置かれている。

「シリウスさんは、骨董品がお好きでしたね」

「バージルはだからこのお店を紹介したんだ〜」

かぐやとアイヴィーが笑い、バージルは恥ずかしそうにまた顔を逸らす。ケイリーが「早く食べよう!お腹ペコペコだよ〜」と笑ったので、それぞれ食べたいものを注文する。

ワインやビールで乾杯をし、それぞれ舞台のことなどを話しながら打ち上げは楽しく始まった。打ち上げも中盤に差し掛かると、シリウスはかぐやに熱く骨董品のことを語り、アイヴィーはケイリーにおつまみのチーズを食べさせ、バージルは店内に流れるジャズを聴きながらアブサン・グリーンツリーを楽しみ始める。

打ち上げは、三時間ほど続いた。

「じゃあ、また来週〜」

「次の公演も楽しみ!」

「バージル、僕とアイヴィーと一緒に帰ろうよ」

そんなことを言いながら、お店の前でそれぞれ帰ることになった。アルコールが入り、ふわふわした気分のシリウスにかぐやが声をかける。